フランツ・リストも愛用したBösendorfer(ベーゼンドルファー)の魅力や買取店をご紹介!

フランツ・リストも愛用したBösendorfer(ベーゼンドルファー)の魅力や買取店をご紹介!

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モノテラス編集部

海外三大ブランドとして「スタンウェイ」「ベヒシュタイン」に並ぶグランドピアノの高級ブランドとして知られているBösendorfer(ベーゼンドルファー)。

ベーゼンドルファーはピアノを使いこなす技術が求められる個性の強いピアノとも言われています。

そんなベーゼンドルファーの魅力とはどんなところにあるのでしょうか。そこで、ベーゼンドルファーのピアノの魅力や歴史に迫ります。

 

Bösendorferとは?

Bösendorfer(ベーゼンドルファー)は1828年創業で、オーストラリア・ウィーンにあるピアノ製造会社です。

ウィーンと言えば「音楽の都」と言われるほどの音楽をはじめとする芸術が盛んな街であり、ウィーンにピアノを学びに留学する日本人も多数います。

そんなベーゼンドルファーはスタンウェイと人気を二分するピアノブランドとして知られており、日本でも多くのコンクールなどで見かけます。

ただ、日本では人気が高く、目にする機会は多いものの、生産数がスタンウェイの10分の1なので世界的に見るとかなり希少なピアノです。

ただ、ベーゼンドルファーは2007年に経営難に陥ってしまいました。

そのため、2008年に日本の楽器メーカーであるヤマハの子会社となりました。

 

ベーゼンドルファーの代表的なモデル

ベーゼンドルファーの中でもコンサートなどで使用されているのは最上位機種で「インペリアル」とも呼ばれる「モデル290」です。

このグランドピアノの特徴は鍵盤の多さにあります。

通常のグランドピアノの鍵盤の数が88鍵なのに対し、インペリアルの鍵盤の数は97鍵です。

低音域にかけて鍵盤の数が多く、そのため、中低音の表現の幅が広いことから高い支持を得ています。

ただ、通常のグランドピアノを弾き慣れている人は鍵盤の数が多い故にミスをしてしまうことも多いです。

ミス防止のために、通常のグランドピアノに無い9鍵は白鍵部分も黒鍵となっていますが、使いこなすには慣れが必要と言えるでしょう。

 

インペリアルをはじめとするスタンダードモデルのピアノは1年以上かけて手作業で製造されることから、生産台数がかなり限られています。

そのため、スタンダードモデルのベーゼンドルファーは世界に5万台ほどしか存在しないと言われています。

また、ベーゼンドルファーにはスタンダードモデルだけでなく、廉価版で教育機関向けのコンサーヴァトリーシリーズ、一般家庭向けのVCライン、節目に製造される特別限定モデルや、建築家・デザイナーとコラボレーションをしたデザインモデルが存在します。

特に特別限定モデルやデザインモデルはスタンダードモデル以上に生産台数が限られていることから、数千万円で取引されているものも多いです。

 

Bösendorferの魅力って?

ベーゼンドルファーのピアノの魅力はやはり音の柔らかさ・深さと言えるでしょう。

「音の立ち上がりが遅い」と言われることが多く、ただ鍵盤を押さえるだけでなく、そこから指を離す動作にまでこだわりを持って弾かないと良い音が出ないので、他のグランドピアノと比べると扱いにくくはあるものの、弾き慣れると倍音が良く響き、華やかな音色を奏でることができます。

また、先ほど解説したように、ベーゼンドルファーは一台一台手作業で時間をかけて製造されています。

 

そこでピアノを製造するにあたってベーゼンドルファーがこだわっているのが、弦・箱だけでなくピアノの支柱も楽器の一部として製造することです。

一般的なグランドピアノは響板と支柱・フレームの素材が異なることが多いですが、ベーゼンドルファーではすべて同じ素材で造られています。

そのため、ベーゼンドルファーのピアノは「支柱からも音が響いている」と表現されることが多いです。

支柱やフレームを同じ素材で造ることのメリットは、音の響き方だけでなく音色にも大きく影響します。

ピアノはハンマーが弦を叩くことによって衝撃波が生じ、それが音となって響きますが、ベーゼンドルファーの場合はフレーム・支柱も響板と同じ素材で造られていることから、ピアノ全体に音が響き、深みのある華やかな音色に繋がっています。

 

それに加えて、ベーゼンドルファーはペダルにもこだわりを持って製造されています。

ピアノのダンパーは、音を止めるものなのでスパっと音を切ることが求められます。

それに対してベーゼンドルファーのダンパーは、フェルトが通常より柔らかくなっており、程よい余韻を残す造りとなっています。

その分ペダルを踏むタイミングを掴むのも使い慣れるまでは大変ですが、使いこなすことができれば、さらにベーゼンドルファーの表現できる幅が広がります。

 

世界4大メーカー、日本2大メーカーとはどう違う?

ベーゼンドルファーに並んで世界三大ブランドと呼ばれているのが、スタンウェイとベヒシュタインです。

また、これにドイツのブリュートナーを加えて4大ピアノブランドと呼ばれることもあります。これらのブランドはそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。

まず、一般層にも高級ピアノブランドとして広く知られているスタンウェイは、音の立ち上がりが鋭いと言われています。

そのため指を動かした通りに音が鳴り、ベーゼンドルファーと比べるとどんな人でも弾きやすいピアノと言えるでしょう。

 

もちろん音に迫力があり、華やかな音色を響かせることができます。

また、ベーゼンドルファーは低音に強いピアノですが、スタンウェイは高音が良く響くと言われています。

そのため、音のバランスが良く、どんなジャンルの音楽とも相性が良いです。

スタンウェイが多くのピアニストから愛される理由はこの万能さにあると言えるでしょう。

 

 

次に、ベヒシュタインはスタンウェイ同様音の立ち上がりが鋭いだけでなく、音に透明感があり、一つ一つの音がはっきり聴こえると言われています。

音がはっきりしていることで、演奏する人の技術がそのまま音に反映されるとも言われており、ベーゼンドルファーと同じように個性の強いピアノです。

そのため、使いこなすにはたくさん練習をして慣れることが大切ですが、使いこなすことができれば、バンドのように伴奏・ベースとメインパートがはっきり聴こえる演奏ができます。

ドイツのブリュートナーは、ベーゼンドルファー同様響きにこだわって製造されているピアノです。

木材からこだわって造られたピアノの音色は情感に溢れており、ブリュートナーの奏でる音は「ロマンティック・サウンド」とも言われます。

いぶし銀と例えられるブリュートナーは、ベーゼンドルファーに近い部分が多いことから、比較されることも多いですが、どちらも音の響き方が個性的なので、どちらが良いかに関しては人の好みによると言えるでしょう。

 

日本メーカーのピアノと比較して

また、日本を代表するピアノメーカーには、カワイやベーゼンドルファーの親会社であるヤマハが挙げられ、この2つのメーカーは日本2大メーカーとも呼ばれています。

価格帯はベーゼンドルファーの方が遥かに上ですが、どちらも高い評価を獲得しており、表現の幅はとても広いです。

カワイのピアノの特徴には、音がずっしりとしていて、特に低音に重厚感がある点が挙げられます。

 

 

また、透明感もあり、華やかで明るい音色を奏でることができます。ただし、弾きこなすことができないと特に高音がひび割れた感じの音になってしまい、高音の表現に関しては高い演奏力が求められます。そして、ヤマハのピアノは透明感のある音が特徴で、軽快なのでポップスと相性が良いと言われています。

低音から高音まで均等に音が響くうえに、鍵盤のタッチも軽く、初心者やお子様でも弾きやすいです。

もちろんポップスだけでなく、クラシックやジャズなど幅広いジャンルの演奏に対応できることから、様々なアーティストがヤマハのピアノを愛用しています。

 

温かくてピアニストの個性を引き出せるベーゼンドルファー

ベーゼンドルファーのピアノは他のピアノと比べると、余韻を含んだ温かみのある音が特徴的です。

そのため、人によっては音が間延びしているように聴こえてしまいますが、弾き慣れると演奏者の持つ技術とピアノそのものの音の深い響きが調和して、深みのある音を奏でることができます。日本でもベーゼンドルファーを体験できる場所は多数存在するので、一度ベーゼンドルファーの音色を体験してみてはいかがでしょうか。

 

ベーゼンドルファーの買取需要について

さて、ここまでベーゼンドルファーの魅力について触れていただいた後は

単刀直入に言ってしまうと、ベーゼンドルファーのピアノは全て中古需要があります。

そうなると当然、買取をしてくれるピアノ業者は沢山あります。

 

主な買取店

モノテラス編集部がベーゼンドルファーの買取店をまとめてみました。

  • GrandGallery東京

愛知県を本社に置き、日本橋や海外にも販売拠点を持つGrandGelleryさんは世界三大ピアノを中心に買取・販売を行っています。

三大ピアノの特性を知る専門技術者が在籍しており、自社でメンテナンス・管理を行うことで、確かな目利きによる買取が期待できます。査定無料で、相談は年中無休で受け付けしてくれます。

 


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