CHANELの誕生から代表的なモデル、おすすめの買取店まで一挙公開!
ファッションブランドに詳しくはなくても、CHANELの名前なら知っているという人は多いのではないでしょうか。
洋服やバッグ、香水やコスメなど扱う商品も多く、著名人にも多くのファンを持ちます。
CHANELの創業者であるココ・シャネルのイニシャルをデザインした個性的なロゴマークは、一目でシャネルだということがわかります。
そこで、CHANELがなぜ世界的に人気を集めるのか、その魅力について解説します。
INDEX
CHANELの誕生
CHANELが誕生したのは、1909年のことでした。パリ17区マルゼルブ大通りに女性用の帽子店「シャネルモード」をオープンしたことがすべての始まりでした。「シャネルモード」が売り出すシンプルなデザインの帽子は、それまでの華やかな帽子とは違い、かなりスタイリッシュで、その斬新性から多くの女性達を魅了しました。1913年にはドーヴィルにモードブティック店を、1915年にはビアリッツに本格的なオートクチユールの店である「メゾン・ド・クチュール」をオープンしました。ココ・シャネルの名前は、オートクチュールのデザイナーとして広く知られるようになったのです。
人気が高まっていくなか、1939年の第二次世界大戦により香水とアクセサリーの店だけを残し、他の店を閉鎖するという、苦渋の決断をくだしたココ・シャネルは、パリが解放されてから10年という歳月が過ぎた1954年に再びカンボン通りに店をオープンしました。
活気を取り戻したCHANELは、次々と新しいデザインを発表し、オートクチュールコレクションも再開しました。
また、アメリカでも人気が高まり、CHANELの人気は世界へと広がり続けました。
ココ・シャネルの逝去
女性のためのファッションを作り続けたココ・シャネルですが、1971年1月10日。
次のコレクションを準備している矢先に、この世を去ることになってしまったのです。
ココ・シャネルが居ないCHANELは、長年彼女のアシスタントデザイナーを務めたガストン・ベルテロでした。
更に、ラモン・エスパルザ、イボンヌ・デュテル、ジーン・カゾーボンが引き継いできましたが、全盛期のような盛り上がりまでには至りませんでした。
モード界の王となるカール・ラガーフェルド
そんなCHANELを変えたのが、カール・ラガーフェルドです。
彼がCHANELのデザイナーとして就任したのは、1982年のことでした。
有名ブランドのデザイナーを経験してきたカール・ラガーフェルドは、CHANELの伝統と流行をうまく調和させたデザインを次々に考案し、CHANELブランドを見事に復活させることに成功しました。
その後、30年という長い歳月をCHANELと共に歩んだカール・ラガーフェルドですが、2019年2月19日に死去し、彼の右腕として活躍してきたヴィルジニー・ヴィアールが後任として就任しました。
CHANELは、創業者ココ・シャネルが波瀾万丈な人生を歩みながら築いてきた、唯一無二のブランドと言っても過言ではありません。
カール・ラガーフェルドによって進化を続けた、モダンで斬新なデザインは、性別や年代を問わず幅広く愛されるハイブランドの1つなのです。
CHANELによるファッション革命
今では当たり前となっているファッションのなかには、CHANELにより生み出された物が多数あります。ココ・シャネルは、常に女性達にもっと自由にファッションを楽しんで欲しかったのです。そして、そのアイデアこそが世界中の女性の心を掴んだ理由なのです。ここでは、CHANELが発案したファッションについて解説します。
#パンツスタイル
女性がパンツスタイルで歩くことは、1900年初期では考えられないことでした。そんな時代を、ココ・シャネルは見事に変えたのです。1910年代に、セーリングパンツスタイルを披露し話題となったことで、その颯爽とした出で立ちに、多くの女性が心を奪われました。
#リトル・ブラック・ドレス
喪服を連想させる黒いドレスは、1900年代に入った頃は、葬儀の時にしか着用しないものでした。ですが、1926年にココ・シャネルが発表した黒一色のドレスは、女性達に新しいファッションの在り方を教えてくれたのです。そして、CHANELは女性達を窮屈なコルセットからも解放してくれたのです。上流階級の女性は、ドレスの下にコルセットを着用することは当然でした。女性達は苦しくなるほどにコルセットでウエストを締め付けられながら、窮屈なドレスに身を包んでいたのです。リトル・ブラック・ドレスは、多くの女性達を息苦しさから解き放ってくれたのです。
#ジャージ
ココ・シャネルは、時代に合わせたファッションを発表し続けました。1914年に第一次世界大戦が始まり、男性達は次々と戦地へと赴きました。男手がいなくなったことで、女性達は労働を余儀なくされたのです。ですが、優雅なドレススタイルは、労働には向かない服装で、不便な日々を送っていました。そんな女性達を見ていたココ・シャネルは、男性用の下着として使用されていたジャージ素材を使うことを思い付きました。伸縮性が高いジャージ素材をジャケットに使用し、スカートもふくらはぎ丈にして動きやすさを実現させたのです。CHANELは、女性の動きやすさを実現させたのです。
#コスチューム・ジュエリー
コスチューム・ジュエリーとは、ガラスやプラスチックなどを使った人造宝石です。本物のジュエリーのような輝きを放ちながら、自由な形を表現することが出来るため、アクセサリーとして好んで使われています。そして、コスチューム・ジュエリーをファッションとして取り入れたのは、ココ・シャネルが最初だったのです。おしゃれをするためには、デザイン性にこそ価値があるのだというココ・シャネルの考えの元、その人気は瞬く間に広がりました。
CHANELがいなかったら、ファッションの歴史はまだまだ発展していなかったのかもしれません。異端児と呼ばれながらも、ココ・シャネルは自らのファッションに対する持論を崩そうとはしませんでした。女性を解放するために、様々なアイデアを実現させてきたCHANELだからこそ、革新的なデザインを完成させてきたのです。シンプルで動きやすく、それでいてたおやかな女性らしさを忘れない優美なフォルムやアイテムの数々が、世界中から愛される所以なのではないでしょうか。
CHANELの代表的な商品
CHANELには、定番と呼ばれる人気商品が多数あります。そこで、あらゆるジャンルの人気アイテムを紹介します。
#CHANEL スーツ
シャネルといえばツイードスーツが定番です。特徴は、甘撚りの糸を使って織られた柔らかな生地と、糸の表面がフワフワしている紡毛糸を使っていることです。ツイードスーツは、元々は男性用でしたが、CHANELにより華やかな色合いの女性用が作られました。そのなかでも、CHANELスーツと呼ばれているツイードスーツは、丸襟で縁が付けられていて、裁断と縫製のみで作られ、肩パッドもないため美しいシルエットを実現させることが出来たのです。スタイリッシュで動きやすいCHANELスーツは、多くの働く女性に愛されている一品です。
#MATELASSE
CHANELのチェーンショルダーバッグは、女性が自由に両手を使えるように発案されたアイテムです。フランス語でキルト地を表すマトラッセは、格子状のキルト地で作られ、弾力がある手触りが特徴的です。そして、日常のカジュアルな服装にもフォーマルな装いにも合わせやすいデザインです。デザインも、チェーンショルダータイプだけではなく、ハンドバックタイプやクラッチタイプもあるため、好みに合わせて選ぶことが出来ます。
#バレリーナシューズ
1984年の春夏プレタポルテコレクションで登場したCHANELのバレリーナシューズは、上品なデザイン性と動きやすい機能性を併せ持つことから、幅広い年代から愛されています。ローヒールで、長時間歩いても疲れにくいため、旅行の時に履いていくにもピッタリのアイテムです。バレエシューズは、足をほっそりと見せる効果もあるので、履くことによりスラッと見せる効果があります。モノトーンからカラフルなタイプまで様々あるため、あらゆるファッションコーデと合わせることが可能です。
#Premiere
CHANELは、デザイン性が高い腕時計を多く販売していることでも知られています。なかでもPremiereは、CHANELが初めて発売した腕時計です。その特徴は、八角形のシックで高級感漂うケースと、ブランドのロゴのみで数字の記載はなく、革にチェーンが巻き付いているタイプのバンドは、腕にしっくりと馴染みやすくなっています。実用性もありますが、ブレスレットの趣味が豊富で、ファッション性も高く、ビジネスやショッピングなど様々なシチュエーションで使えます。そして、年代を問わず使いやすいのもPremiereの魅力です。年齢を重ねても使い続けることが出来る、CHANELならではのアイテムです。
#カメリアコレクション
ココ・シャネルが愛した花、カメリアをモチーフにしたアクセサリーは、女性本来の美しさや華やかさを演出してくれるアイテムです。そして、カメリアは日本では椿と呼ばれています。ヨーロッパでは、清楚なこの花に日本女性のイメージを重ねて見ていました。カメリアコレクションの魅力は、優美なデザインもありますが、肌に触れた時の質感です。特に、カメリアの花の形をしたリングは、指に馴染みやすく、指を動かした時に違和感を感じづらいのです。カメリアは、「永遠の愛」を表す花でもあります。女性が大切な人に愛され続けるための象徴のようなアクセサリーでもあります。
#CHANEL Makeup
CHANEL初のコスメブランドは、世界中に多くのファンを持ちます。そのなかでも、ROUGE COCO SHINEはCHANELを象徴するようなリップスティックです。ブラックにゴールドのシンプルなデザインに、CHANELのロゴをあしらったデザインは高級感をまとい、その豊富で鮮やかなカラーと、軽やかな塗り心地で唇を魅力的に見せてくれます。自然体で大人っぽい唇に見せてくれるROUGE COCO SHINEは、多くの著名人も愛用しているコスメの一つです。
#香水
あらゆるアイテムが人気のCHANELですが、香水も人気のアイテムです。なかでも「シャネルのNo.5」は有名です。名女優マリリン・モンローが、ベッドではシャネルのNo.5だけと答えたことから、その名は世界中に轟きました。その香りは、濃厚で芳しく、ほのかに渋みを感じる大人の香りです。CHANELの香水は、多くの女性だけではなく、男性をも魅了してきました。身に付けるだけで、女性らしい柔らかさを演出してくれるアイテムです。
歴史を越えて愛されるCHANELの魅力
CHANELには、長きに渡って愛されるアイテムが豊富にあり、その伝統は時代が進化しても受け継がれてきました。そして、そこには激動の人生を歩んできたココ・シャネルのファッションに対する情熱が詰まっているのです。その魅力は、あらゆる時代に合わせて進化するデザイン性と、女性が自由に生きるために施された機能性です。シックでシンプルなデザインと動きやすさは、常に女性を輝かせる存在として愛され続けているのです。