YAMAHAのピアノの歴史と特徴、現在の買取需要はいかに?

YAMAHAのピアノの歴史と特徴、現在の買取需要はいかに?

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モノテラス編集部

国産ピアノとして高い人気を誇るYAMAHAのピアノは、1900年に製造が開始されました。

その後も生産台数は伸び続け、1969年以来2020年現在に至るまで世界首位の生産台数を誇ります。

コンサート会場や学校の音楽室、街角のピアノ教室など様々な場所でYAMAHAのピアノが使われていますが

今回はYAMAHAのピアノはどのような歴史を辿り、どんな特徴があるのかなどについてご紹介します。

 

YAMAHAのピアノの歴史

YAMAHAのピアノの歴史は明治時代までさかのぼります。1887年、山葉寅楠はアメリカ製のオルガンと出会い、その魅力に取り憑かれます。

すぐに国産第一号のオルガンを製作すると次の目標として国産のピアノを作ることを決意し、アメリカに渡りました。

アメリカでノウハウを身に着けた山葉寅楠は帰国すると、1900年に国産のアップライトピアノを、そのわずか2年後の1902年には国産のグランドピアノを製造します。

このグランドピアノは翌年の大阪で開かれた内国勧業博覧会で最高褒章を受賞、1904年のアメリカの大博覧会でピアノとオルガンに名誉大賞が贈られたことからも誰もが「完成度が高い」と認めるものだったことがわかります。これが現在まで続くYAMAHAのピアノ第1号です。

1930年には音響実験室を設置するなど職人のカンに頼るだけではなく、科学的により良い音を出すための工夫を凝らしていきます。

そして戦後の1950年、YAMAHAにとって初のコンサートグランドピアノ「FC」が完成しました。

良い音を出すことに力を入れた最初のピアノで、この「FC」が1967年に発売されるコンサートグランドピアノである「CF」や「Cシリーズ」の礎となります。1965年には掛川にアップライトピアノの組立工場が建てられ、YAMAHAはピアノの生産台数で世界一となりました。

その後も良い音を追求しつつ、1982年には自動演奏ピアノ「ピアノプレーヤー」を発売し、ピアノの新たな楽しみ方を提案しています。

1983年にはグランドピアノ「CFIII」、1991年には「CFIIIS」が完成し、世界各国の権威あるコンクールで使用されるなどその評価は不動のものとなりました。

現在はコンサートグランドピアノ「CFシリーズ」、フラッグシップモデル「CFX」、グランドピアノ「CX」を主軸として様々なピアノを製作しています。

 

YAMAHAのピアノはどうやってこだわりの「音」を追求しているのか

YAMAHAのピアノは、こだわりの「音」によって高い評価を得ています。この「音」は世界中のアーティストの意見を聴いて改良を重ねていった結果であり、決して妥協を許さない姿勢の賜物でもあります。

YAMAHAは、1987年に東京をはじめとする世界各地に「アーティストサービス室」を設置しています。

このアーティストサービス室によってアーティストの活動を支援しつつ、自社のピアノに対する忌憚のない意見を集めることができるようになりました。

アーティストにとっても、YAMAHAにとってもWin-Winの関係を築けたこと、そして世界各地のアーティストから集まった意見をピアノ開発に活かしたことがよりよい「音」作りにつながったのです。

さらに、自社でピアノ技術者を育てるための仕組みを構築していることもピアノの高い品質につながっています。

ピアノテクニカルアカデミーではYAMAHAが代々培ってきたピアノ作りの技術を継承し、発展させるピアノ技術者を養成しており、ピアノについてのあらゆる技術や見識を持った人材が育っています。

ピアノ作りにおいて品質と人材にこだわること、世界中のアーティストの意見を元に改良を重ねていったことがYAMAHAが作り出したピアノが出すこだわりの「音」のさらなる追求につながっています。

 

YAMAHAピアノの特徴からわかるこだわりの「音」の秘密

YAMAHAのこだわりの「音」はどういった技術を持って作られているのか見ていきましょう。まず、自分が引いた音を聴きやすくするための構造です。ピアノは自分で出した音を聴きながら演奏しますが、特にアップライトピアノなどの場合は音がこもって正確な音を聞くことができません。ですが、YAMAHAピアノはピアノが出した音を直接聴ける構造にすることで、より繊細な演奏をコントロールできるような作りになっています。

各部の素材にもこだわりが見られます。音をよく響かせたり、滑りにくい鍵盤のタッチを実現するなど、ピアノの各部にそれぞれ合致する厳選された素材を使用しています。コンサートで使用されるピアノには、その中でもさらに厳選を重ねた素材が選ばれています。

さらに、デザインそのものもよく考えられています。ピアニストが演奏に集中できるように無駄を省きつつ弾きやすい正面デザインが採用され、力強い音を響かせるための内部構造とオーケストラとの共演にも配慮し、照明の反射が起こらないようにするなどより良い演奏を行うための工夫がされており、これもまたYAMAHAのピアノが世界中のアーティストから評価される理由のひとつと言えます。

歴史、人、技術の3つが重なり合ったYAMAHAのピアノ

YAMAHAのピアノは長い進化の歴史を歩み、その中で積み重なってきた技術を多くの人材に継承させるという3つの要素の重なり合いで進歩を続けてきました。その結果、歴史の中で醸成されたピアノ技術を受け継いだ優秀なピアノ技術者が世界各国のコンサート会場で活躍し、アーティストたちが最高の環境で最高の演奏を披露することができています。YAMAHAのピアノは、音を追求するための情熱をあらゆる方向へと向けているのです。

 

YAMAHAのピアノは年数が経っていても売れる

 


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