CONTAXのカメラは今でも人気!おすすめの買取店もご紹介

CONTAXのカメラは今でも人気!おすすめの買取店もご紹介

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モノテラス編集部

カメラブランドのレジェンドである「コンタックス」の今昔と名作の数々

コンタックスは、ツァイス・イコン社(ドイツ)によって生み出されたオリジナルブランドであり、その時代の最高技術を投じたラインナップが魅力です。

ツァイス・イコン社が設立された1926年当時のドイツは、第1次世界大戦による国家的な消耗が回復しておらず、恐慌と歴史的なインフレに悩まされていました。

あらゆる業界の経済が壊滅的なダメージを受け、カメラ産業も瀕死の状態に陥っていたのです。

そこで、なんとかしてカメラ産業を存続させようと考え出された苦肉の策が大同団結でした。

光学機械メーカーが「復興」を合言葉に集結したことで、ツァイス・イコン社は業界トップの企業として生まれ変わることができたのです。

 

CONTAXの誕生

ただ、烏合の衆と呼ばれるに近い団結だったため、結束力に難があり、高品質の商品を生産できる体制までは確立できませんでした。

ツァイス・イコン社が本来持っている実力を発揮するには、一枚岩として団結できるきっかけが必要だったのです。

その要望を叶えるべく誕生したのがコンタックスであり、最高技術の象徴として世に送り出されました。

そもそも、コンタックスは登録商標されたブランド名でありながら、開発計画自体を意味していました。

これは、ツァイス・イコン社が、自社はもちろん、カメラ産業そのものを再興させようと祈念していたことの表れと言えます。

また、ツァイス・イコン社が製造していた自動車用の回転計がコンタックスと呼ばれていたという説もあります。

 

CONTAX 1型

しかし、最初に売り出されたコンタックス1型(1932~36年)は、自社の魂として従業員のプライドとモチベーションを支える原動力にはなったものの、収益は上がらず仕舞いでした。

度重なるマイナーチェンジにユーザーが閉口したため、評判が良くなかったのです。

そんな不採算部門をカバーしたのは、皮肉にも、廉価が魅力の大衆的な商品群でした。

 

ただひたすらに最高のカメラを目指して

それでもツァイス・イコン社は、コンタックスを切り捨てることなく技術開発の向上に突き進みます。

なぜなら、それがツァイス・イコン社を傘下にしていたカール・ツァイス財団の方針であり、親会社ツァイス・イエナの意向でもあったからです。

このイノベーション哲学が根底にあり、どんな時代が到来しても未来と理想を失わない姿勢が貫かれているからこそ、コンタックスは完成のないブランドとしてその名を世界中に広め、熱狂的なファンを獲得するに至ったのです。

 

激動の背景

コンタックスの波乱万丈さは、戦後にピークを迎えることになります。

第2次世界大戦が終わり、ドイツが東西に分かれると、ツァイス・イコン社だけでなくカール・ツァイス財団も併せて分割されてしまいました。

しかも、ツァイス・イコン社の本社工場はドレスデンにあったため、東側に属すことになったのです。

そのため、ソ連によってコンタックス2、3型の生産ライン等が接収され、甚大な損害を被ります。しかし、レンズやショット・ガラスの職人たちを西側へ脱出させることに成功し、そのおかげで、シュツットガルト工場での生産が存続され、コンタックス2a、3aといった名品や新ブランド・コンタフレックスが生まれました。

けれども、この頃世界市場には良質の日本製カメラが台頭しはじめていたのです。

 

コンタックスブランドの休眠

そんな中、ツァイス・イコン社は老舗企業とカルテルを結びますが、業績不振を回復できず、ついにカメラの生産を終了しコンタックスは休眠ブランドとなりました。しかし、その3年後の1975年には、日本のカメラメーカーであるヤシカがブランドライセンスを獲得し、コンタックスは復活します。

さらに、1983年には京セラがヤシカを吸収したことで、コンタックスは京セラへと継承されました。

ところが、その京セラもカメラ事業を縮小することになり、2005年4月にコンタックス事業は終わりを告げました。

そして、コンタックスは再度休眠ブランドとなったのです。なお、現在ではコシナ社がツァイス・イコンブランドで35mmカメラレンズを製造しています。

 

コンタックスの名機たち

 

「コンタックスRTS」

 

そんなコンタックスの珠玉のラインナップの中でも、レジェンドとして愛されてきた一眼レフの初代機種こそが「コンタックスRTS」です。発売されたのは1975年ですが、電子カメラとしての操作性を余すことなく楽しめる名作中の名作です。

ポルシェデザインが施したのは時代を超えて愛される洗練されたフォルムであり、ツァイス製レンズの機能性を最大限に発揮できると高い支持を得てきました。

もう一つの特徴が「フェザータッチ」で、そっと触れるだけでシャッターが切れるという代物です。

コンマ数秒の世界を逃さず捉えるために考え尽くされた設計で、後代に受け継がれていく先進性が感じられます。

 

「コンタックスAria」

1998年にリリースされた「コンタックスAria」もまた一眼レフとしてその名を轟かせています。

徹底的に無駄を省いたフォルムの機能美は、目の肥えたコンタックスフリークたちの心を鷲掴みにしてきました。

マニュアル撮影に優れていることはもちろん、フルモードAEの搭載でますます操作する喜びがアップしたと言えます。

「小型で軽量」という特徴は、持ちやすさや使いやすさを重視する女性カメラマンにも受けが良く、中古市場で根強い人気を誇ってきた名品の一つです。

 

「コンタックスNシリーズ」

一眼レフの中でも、やがて到来するデジタル時代を見越して制作されたのが、2000年に登場した「コンタックスNシリーズ」です。

ファンの間でも挑戦的で野心的と評される作品群であり、そのフラッグシップを務めるのは「コンタックスN1」です。

35mmフィルムカメラですが、数あるコンタックス製品の中でも、中古市場に出回ることが少なく、マニアはもちろん、これからカメラをはじめる人にとっても垂涎の的です。N1の革新性は5点測距のAFを採用したことにあります。マウントの電子化等も行われ、フィルムカメラ時代の終焉を意識した造りになっています。

しかし、シャッターダイヤルは左肩にあり、従来品の形式を継承しているため、往年のコンタックスファンにもすんなりと受け入れられました。

 

「Tシリーズ」

また、コンパクトカメラでは「Tシリーズ」が代表的ですが、最も支持されてきたのが「コンタックスT3」です。

シリーズ3作目とあって、前2作の機能的なエッセンスを継承しつつ、いっそうの小型化とデザインのモダン化が図られました。

何より特徴的なのは、コンタックスが発売した高級コンパクトタイプとしての最終機種であるという点です。

しかも、この製品がリリースされた2001年と言えば、それまで市場の主役だったフィルムカメラの出荷台数がデジタルカメラに追い抜かれた年になります。

4年後には、コンタックスブランドを引き継いだ京セラがカメラ事業から撤退するということもあり、様々な意味で歴史的な逸品と言えるでしょう。

 

「コンタックスG2」

AFレンジファインダーの代表機種なら「コンタックスG2」です。

前作G1を改良したタイプであり、シャッターの最高速度がマニュアル撮影で4,000分の1秒、AEでは6,000分の1秒になりました。

京セラが1996年にリリースした機種で、同社がカメラ事業から撤退してしまったため中古市場でしか手に入らない名作です。

レンジファインダーカメラの現代版であることはもちろん、ツァイス・イコン社のカメラレンズを交換して使用できる特徴を持っています。

その代表が、コンタックス G2でしか使えない「ホロゴンT16mm F8」という専用設計されたレンズです。超広角レンズの筆頭格であり、歪曲収差を的確かつ完全に補正できることから、この機種だからこそ撮影できるというハイレベルな画像を楽しめます。

 

「コンタックス645」

時代性や斬新さ、王道タイプを追求したカメラが揃っていますが、中には珍しいタイプのカメラもあります。

京セラがコンタックスブランドを継承した後、唯一リリースされた中判カメラが「コンタックス645」です。

1999年に発売された機種で、645判を採用している中判一眼レフカメラになります。

デジタル時代に備えて設計されており、採用しているマウントはコンタックス645用で、AFにも対応可能です。

シャッター速度は最高4,000分の1秒を誇り、同種の中判カメラではベストの性能を備えています。

そのため、プロのカメラマンに愛用者が多く、中古でも値崩れしない特徴があります。製造された期間が短く、数が少ないことも値を押し上げる要因です。

 

コンタックスのカメラは今でも高値

上記に出てきたモデルをはじめ、CONTAXブランドのカメラは入手が困難になっています。

フィルムカメラ、一眼どちらも引く手あまたで、中にはCONTAXだけを並べる専門ショップもあるほどです。

このような事情から、コンタックスカメラは高額で買取となる場合がほとんどなのです。

 

コンタックスカメラを買取してくれるショップ一覧


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