エレキギターの代名詞!Gibsonの歴史と高騰を続けるヴィンテージレスポールについて

エレキギターの代名詞!Gibsonの歴史と高騰を続けるヴィンテージレスポールについて

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モノテラス編集部

ギターに全く興味がない方であっても、Gibsonの名は知らずともレスポールのギターはどこか記憶にあるのはないでしょうか?

フェンダーと双璧を成し、エレキギターのトップメーカーとしての地位を築きあげたギブソン。

創業から100年以上経った今も世界中のギタリストの憧れのギアであり続けています。

しかし、最近はギタリストやミュージシャン以外の層からも異様なまでな注目を集めている物があります。

それは「ヴィンテージレスポールです」

ことに最初期にあたるモノで状態が良ければ、なんと1億円というプライスが掲げられることも・・・!

その話を当然と捉える方は既にヴィンテージレスポールの価値をご存じでしょう。

逆に「ギターになぜそんな・・・」と思った方はぜひこちらのページでレスポールの魅力に触れてみてください!

 

ギブソンがレスポールを開発した背景

ギブソンがレスポールというモデルのエレキギターを発表したのは1952年の時。

ギブソンという会社は1894年に創設者であるオーヴィル・ヘンリー・ギブソンがマンドリン製作を始めた事が始まりと言われています。

1902年に会社としてギブソン社を設立して以降はアコースティックギターの製造にも着手し、当時のミュージシャン達から評価を得ていました。

時代が変わるに連れて流行の音楽もエレクトリックギターのサウンドを駆使したものへ移行し始めます。

そして1949年にフェンダー社が発表した初のソリッドギターであるエスクワイアや、翌年発表のブロードキャスター(後のテレキャスター)が人気商品となりました。

当時の「伝統的なギター」という概念からかけ離れていたソリッドギターに対してギブソンは懐疑的な姿勢を見せていましたが、フェンダーのソリッドギターが成功した事に触発されて参入が決断されます。

そして約1年の開発期間を経て、1952年に初めてのレスポールモデルがリリースされたのです。

レスポールという名称は当時、絶大な人気を誇っていたギタリストであるレス・ポール氏に由来しています。

レス・ポール氏は1940年代後半に自作のソリッドギターをギブソン社に持ち込んでいた経緯があり、ギブソン社は初めてのソリッドギター開発に際してレス・ポール氏に協力を仰ぎ宣伝効果を見込んでネームバリューにも注目したのでした。

ギブソンのレスポールはファンダー社に対する強い対抗意識が随所に見られます。

例えばレスポールのボディに施されているアーチドトップ加工がそのひとつです。

1950年代初頭に人気を博したファンダーのブロードキャスターはボディが平らに加工されたフラットトップという仕様になっていました。

これに対し、レスポールではボディの表面にカーブを施す事で高級感の演出に成功したのです。また、このアーチドトップ加工にはギター全体の重量を調整するという重要な役割もあります。

 

レスポールの人気を決定付けた著名ギタリスト達

今でこそギブソンといえばレスポールと云われるほど知れ渡ったギターですが、発売当初は決して成功といえる売れ行きではありませんでした。

レスポールがギターの代名詞となった背景には、数々の有名ギタリストが好んでレスポールを使用していた事実が挙げられるのです。

歴史的に見てレスポールが最初に注目を集めたのは、エリック・クラプトンが使用した時期と言えます。

クラプトンがブルースブレイカーズのアルバム(1966年リリース)に客演として参加した際にレスポールが使用されており、この時のサウンドは後のロックサウンドの礎になったとも評されているほどです。

1970年代に入るとロックミュージックではギターを激しく歪ませたサウンドが人気を高め、パワフルで太い音が売りのレスポールに再度注目が集まります。

中でもレッドツェッペリンのギタリストであるジミー・ペイジが1958年製のレスポールで奏でるサウンドは、当時から現在に至るまで多くのリスナーやミュージシャンを魅了しているのです。この時期の音楽で聴けるレスポールのハードなギターサウンドは、80年代以降のハードロックミュージックに大きく影響を与えました。

 

ヴィンテージレスポールの価格が高騰するのは何故?

一般的にヴィンテージと呼ばれているレスポールは1969年以前、特に1960年より前のモデルが多いです。

初期のレスポールは「1952~57年」と「1958~60年」の2つの時期に大別する事が出来ます。

レスポールの誕生年である1952年から1957年までの5年間は、ボディが金色に塗装されているゴールドトップ期です。

基本的にはP90と呼ばれるシングルコイルピックアップが搭載されており、太さの中に繊細さを併せ持つサウンドが特徴的でした。

1957年にはハムバッカーピックアップを搭載したモデルが発表されています。

 

The First “Burst”

そして1958~1960年に生産されていたレスポールは、ボディの表面が赤身がかった朱色に塗装されているサンバーストという色が採用されています。

この時期のレスポールは通称「バースト」と呼ばれており、ヴィンテージギター市場では非常に高額な値段が付いているのです。

バースト期のレスポールに高値が付く理由のひとつには、流通量の少なさが挙げられます。

1958~1960年のレスポールはギブソンのラインナップから外れる直前という事からも伺える通り、当時はあまりユーザーからの支持が得られていませんでした。

生産時期が僅か2年間という事もあり、オリジナルのバーストは1200~1400本程度しか作られていないと言われているのです。

ところが後年にはエリック・クラプトンやジミー・ペイジら、スーパーギタリストがバースト期のレスポールを手に取りステージに立ったことで注目を集め、一躍需要が急増したため価格が高騰しました。

また、ヴィンテージレスポールの価格高騰は希少性だけが要因ではないとも言われています。

一般的にこの頃のギターは職人が手作業で作り上げており、当時の設計思想に基づいて腕利きのビルダーが製作したギターは音が良くヴィンテージ市場でも人気です。

さらに木材についても良質なものが潤沢な時代であったとされています。

個体差こそあれど、優れた技と材料が揃ったギターが奏でるサウンドには資産価値だけではなく音楽的な価値も見出されているのです。

 

ギブソンレスポールの人気には歴史的な裏付けがある

レスポールは発売当初よりも、著名ギタリストがこぞって使用した事で一般ユーザーの需要が急増したという背景があります。

初期モデルは発売当初の生産数が少なく、希少性が増し高額で取り引きされるようになったのです。

しかし著名ギタリストの多くが使用した事は、それだけ音楽的に優れた楽器であるという事も示しています。

ギブソンレスポールのヴィンテージに付く値段には、音楽的な価値も見出す事が出来ると言えるでしょう。

 

ヴィンテージレスポールを売りに出すなら確かな眼を持つ買取店へ

Gibsonのレスポールはただの年代物ではなく、歴史的な価値のある物です。

楽器の買取ショップは多数ありますが、ヴィンテージレスポールをきちんと査定できる出来る所は限られてくるでしょう。

 

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